○introduction
突然の死を迎えた男「ノゾミ」
その絶望の中で彼が選んだ選択は「逃る」という事だった。
大阪芸術大学映像学科映画コースの卒業制作として、
吉田裕亮／山岡辰徳／山本直／林悟史／山本浩史の５人のメンバーで制作された作品 本作は昨今の日本映画というものに一石を投じようとあえて実験的に撮られた作品であり、異様な空気を含んだ作品に仕上がっている。
また、出演陣には「ナポリタンデイズ（吉川信幸監督）」「a taste of kiss（西原一平監督）」など、数々の映画祭で賞を獲得している映画に立て続けに出演をしている安藤匡史をはじめとし、Vシネマ「殺しの軍団」やCX「陰陽師」TBS「水戸黄門」などテレビや映画の子役として活躍している日 比涼渡。自身でも映画を撮り続けている田井成樹。
また脇を固める坂本匡、佐々木愛、すねおがある、高寺祐司など、現在関西で最も注目を集める役者陣が共演。
スタッフは今作が初監督作品となる吉田裕亮を始めとし、プロの撮影現場でも助手として活躍している山岡辰徳や山本直。現在小説家として活躍が期待される林悟史。シナリオライターとして独自の世界を構築している山本浩史など、同期のメンバーが参加。
また音楽監督として、現在アメリカをベースに活躍が期待されている若手作曲家の岡本優子。それから岡太地や石井裕也、板倉善之など、今一番熱い若手作家達の作品で美術監督を歴任し、独特の美的センスにより関西インディーズにはもは欠かすことのできない内堀義之が美術監督として参加。
スタッフのほとんどが２０台前半という若さと野望にあふれたクルーで作り出された意欲作である。
○Story
都会から左遷され、地方の工場長に着任したノゾミは、言いようのない不満を抱えて、暗澹たる日々を過ごしていた。
しかし、そんな日々は河童の出現と”ちょっとした悪ふざけ”によって転機を迎える・・・というより、終わりを迎えてしまう。
あの世から迎にきた死神・安田から逃げるように、生き返る方法を探して河童と旅にでるノゾミ。
世界の中、自分自身の目で絶望を確認するための死者の旅模様。
監督コメント
「この映画はどうにもならない映画です。
変えられない現実の中で、それを認識していながらそれでも無いもの強請りの様に逃げ出していく男の話です。
どうかスクリーンの中に映し出される世界の外輪の風景を通して”ノゾミの冒険”を体験してください」
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